枯れたシステムや技術も大切
こんにちは、丸山満彦です。関西であるケイ・オプティコムの光ファイバーを使ったインターネットと電話のサービスが2005.12.03 15時ごろからつながりにくい状態になっていたようです。原因はセンターシステムを構成する設備の障害と発表されていますが、同社からの発表の最後には「早急に詳細原因を究明し、対策を講じてまいります。」と書いていますので、詳細な原因はまだわかっていないようですね。障害は、インターネットサービスについては20時ごろに、電話サービスについては22時半ごろに回復したようです。
■ケイ・オプティコム
・2005.12.04 当社光ファイバーサービスの障害復旧について
■日経新聞
・2005.12.04 関電系の通信会社、一時ネット接続や電話サービスで障害
■朝日新聞
・2005.12.04 光ファイバーサービスで障害 近畿など17万世帯に影響
■産経新聞
・2005.12.04 関電系ネットでシステム障害 近畿など33万世帯に影響
おそらく重要インフラの中でも、国民の依存度が高いのが電力と電話だと思います。阪神・淡路大震災の時に被災して思ったのは、電気のありがたさでした。電気がつながればかなりなんとかなります。
電話も緊急時などではとまって欲しくないものです。特に緊急時(警察、救急などが必要な時)に、電話が止まるとこまりますね(もっとも、第二の経路として携帯電話がありますが)。
絶対にとまって欲しくない機能は、どのような組織でも新しいシステムや技術ではなく、古くても信頼のおけるシステムや技術、言い換えれば「枯れたシステムや技術」を使っていると思います。IPをつかった技術は以前よりもずっと信頼性が増していますが、まだまだ命を預けるほどの信頼性があるのかなぁ・・・と思います。
いまの時代にあえて「枯れたシステムや技術」を導入することも大切ですね。
このブログの中の意見は私見であり、所属・関係する組織の意見ではないことをご了承ください。
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