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2005.12.18

合法的に取得したお金に色はあるか

 こんにちは、丸山満彦です。貴方はマンション購入の頭金と考えて預金をしていました。しかし、利息が低いことに嫌気が差して最近預金の全額(1000万円)を株式投資に変えました。最近、株価が下がっていて、投資したお金が900万円ほどになっています。さて、そんな時、その会社が取引先のミスで多額の利益を得ることになりました。その結果、株価は上昇し、かつ、今年度は配当を増額することを宣言しています。
 そんな時、政府の役人が、「取引先のミスで利益をえることは美しくない」と言いました。会社は、取引先のミスで得た利益を寄付しようかどうか考えています。取引先のミスで得た利益を全額寄付することになれば、株価は元に戻り、配当もなくなってしまいます。一方、利益を寄付しなければ、株価は上昇し、売却すれば配当とあわせて1200万円くらいになり、念願のマイホームも思ったより早く購入できそうです。
 株主である貴方はどのように考えますか。

 
1)断じて寄付すべきではない。合法的である限り得た利益は最終的には株主に還元するのが当然だ。

2)断じて寄付すべきだ。合法的で得た利益とはいえ、取引先のミスに乗じて多額の利益を得るというのは、美しくない。個人的には300万円の利益をふいにすることになり、マイホームの夢も遠のくがそれはそれでしかたがない。

 これはあくまでたとえ話ですので、よく似た話があったとしても気にしないでください。

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