米国 国家安全保障局の通信傍受の件
こんにちは、丸山満彦です。国家安全保障局が通信傍受をしているという話ですが、真実のほどが良く見えてきません。
■CENT-Japan
・2005.12.26 市民を監視する米国--波紋を広げる国家安全保障局のスパイ活動
国の安全って話なんでしょうけど、国の安全というのはどういうことなんだろう・・・って時々思います。
このブログの中の意見は私見であり、所属・関係する組織の意見ではないことをご了承ください。
こんにちは、丸山満彦です。国家安全保障局が通信傍受をしているという話ですが、真実のほどが良く見えてきません。
■CENT-Japan
・2005.12.26 市民を監視する米国--波紋を広げる国家安全保障局のスパイ活動
国の安全って話なんでしょうけど、国の安全というのはどういうことなんだろう・・・って時々思います。
2005.12.26 14:53 in 情報セキュリティ / サイバーセキュリティ, in 法律 / 犯罪 | Permalink
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Comments
丸山 様
夏井です。
もともと「国」とは架空の存在ですよね。
もし国民がひとりも存在しなくなったら,国はない。
逆に国土がない状態のときでもユダヤの人々は「国」というものを観念していた。
他の宗教でも現世的な「国家」ではなく来世や天国こそ真の国だと考える人々にとっては,現実の国家の国土はあまり意味のない存在かもしれません(実際には,自分だけの利己的な商売繁盛を願って特定の宗教に帰依している人もあり,そのような人にとっては国土や国家権力が非常に重要なものかもしれないですが・・・)。
要するに,誰か「人」が構成するもの,それが国なわけです。
その「人」の存在を隠蔽したいとき,しばしば「国」という概念が濫用されます。
たとえば,税金を投入したいときには,「税金」ではなく「国家予算」と呼びます。強いて言えば,マネーロンダリングの一種ですね。でも,本当はそれは国民から無理やり強制的にとりあげた税金なんですよ。しかも,納税者の意向は全く反映されないです。
また,特定の人または人の集団の利益を守るためにも「国」や「国益」という概念が濫用されることがあります。この場合,国民ぜんぶの利益ではありません。でも,国民は「国」のために戦地に送り込まれてしまうこともあります。大抵の場合,送り込む側の特定の人または人の集団は,国内(後方)で枕を高くして眠ることができますが,隠蔽されているので国民がそのことを知ることはできません。
だから,あまり「国」という概念を乱発しないで,もっと即物的にものごとを考えるようにしたほうが合理的だと思います。
ちなみに,同じようなことは,「会社」という概念でも言えるかもしれません。たとえば,粉飾決算や横領・背任をしてきた役員などが「会社を守るために・・・」と弁明するような場合です。そのような例では,実は自分だけの不当な利益や地位を守ることしか意味していなかったりします。
というわけで,まあ腐りきった世の中であるとはいえ,少なくとも自分だけは誠実にきちんと生きたいと思います。
Posted by: 夏井高人 | 2005.12.26 16:28
夏井先生、コメントありがとうございます。
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その「人」の存在を隠蔽したいとき,しばしば「国」という概念が濫用されます。
=====
おっしゃるとおりですね。これは良く考えないといけない点ですね。
=====
あまり「国」という概念を乱発しないで,もっと即物的にものごとを考えるようにしたほうが合理的だと思います。
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という結論になるように思いますね。
ありがとうございます。
Posted by: 丸山満彦 | 2005.12.27 06:05
はじめまして Chaosと申します
シュナイアー氏のblogに「確認方法?」が紹介されていましたよ。
http://www.schneier.com/blog/
ついでに、中国のcertのURLを見つけたのでご紹介
http://www.cert.org.cn/
国家計算機網緊急技術処理中心
(簡体が化けているので推測ですが)
なお、入力したE-mail addressはダミーです。
Posted by: Chaos | 2005.12.27 12:27
Chaosさん、コメントありがとうございます。
Schnierさんの方法はなるほど・・・という感じですね。
中国のほうは、中国語に詳しい人に解読してもらおうっと・・・。
Posted by: 丸山満彦 | 2005.12.28 07:43
「国家計算機網絡応急技術処理協調中心」
ですね。日本語を当てるとすれば。
どうでもいいこと言いついでに、、、
「中心」は文字通り「センター」という意味ですが、日本語同様「真ん中」という意味もあります。ウチのビルの名前はバンドセンターというのですが(ちなみにバンドは上海の有名な観光地)、上海に着たばかりのころ、タクシーで「バンドセンターに行ってください。」と言ったら、その観光地の中心に連れて行かれたことが2回ほどあります。
いやぁ、いいボケをかまされてしまいました。。。
Posted by: 上海蟹 | 2005.12.28 16:39
上海蟹さん、コメントありがとうございます。
日本の内閣官房情報セキュリティセンターも横文字を使わずに漢字だけにしてもよいかも・・・(本題から外れていっていますね・・・)
海外では、情報セキュリティというより、Cyber Securityというのが多いように思います。
中国語では、「計算機網絡」なんですかね。
Posted by: 丸山満彦 | 2005.12.28 18:00
「計算機網絡」は「コンピュータネットワーク」です。
「情報セキュリティ」は「信息安全」になります。
日本は仕事納めだそうで。。。
Posted by: 上海蟹@大連 | 2005.12.28 23:03
上海蟹さん、コメントありがとうございます。
@大連ということは、出張でしょうか。お疲れ様です。
中国語がせめて読めるようになれるといいなぁ・・・と思っています。
真剣に中国語を勉強しようかと、その前に英語をもっと普通に話せるようにならねば・・・
と、その前に、標準語をもっと普通に話せるようにならねば・・・
Posted by: 丸山満彦 | 2005.12.29 10:40
これって、エシュロンのことじゃないですか?詳細は秘密になっていますが、インターネットが出来たころから、話題になっていましたよね。
Posted by: 個人情報保護blog/最適解 | 2005.12.29 11:56
最適解さん、コメントありがとうございます。
どうなんでしょうね・・・
Posted by: 丸山満彦 | 2005.12.29 20:27