日経新聞 「家電、ソフト欠陥に悩む」
こんにちは、丸山満彦です。セキュリティとは限らないのでしょうが、家電メーカがデジタル家電のソフトの欠陥に悩んでいるという記事が2005.12.31の日経新聞にありました。
プログラム上のミスで機能に不具合が生じて、発生防止および修復に頭を悩ましているようです。
プラズマディスプレーの画像処理エンジンのプログラムの行数は1000万行を超えるパソコン用基本ソフトと同等だそうで・・・
モジュール単体の中のプログラムミスだけでなく、モジュール間同士の連携や、他のシステムの連携も含めて当初予定していた機能のみが処理され、当初予定していない機能は処理されない・・・ということを保証するのは難しいのでしょうね。
でも、難しいとはいってられないのでしょう。
それで、消費者が被害をこうむれば・・・って話もあるでしょうから・・・。
複雑なシステムにおいて、予定した機能のみが処理され、予定していない機能は処理されない・・・という仕組みを確立するのは、一つの研究領域になるのではないでしょうかね。
「こうすれば、ああなる」式の論理思考だけでなく、「こうなっても、ああなる」式の論理思考が必要なのかもしれませんね。
Comments
最近このような記事を読み、大変感慨深い感情を抱いております。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20051228310.html
私事ですが仕事で使っている機器に欠陥があり、半年分の仕事がパァになった経験もあります。
実際に不具合に遭遇し被害が生じなければバグが発見できないのは、難儀です。
Posted by: Luca | 2005.12.31 17:45
Lucaさん、コメントありがとうございます。Hotwiredの記事読みました。
セラック25の話は少し関連図書を読んだのですが、なかなか考えさせられる話でした。
あまり新保していないと考えるべきかなぁ・・・
Posted by: 丸山満彦 | 2005.12.31 21:54