経団連 社会的責任に関するガイダンス規格設計仕様書案と日本産業界の修正DS案比較
こんにちは、丸山満彦です。社会的責任に関するガイダンス規格(ISO26000となる予定)を国際標準化機構(ISO)が作成中ですが、日本経団連がISO26000の設計仕様書案と日本産業界の修正DS案との比較表を2005.09.26に公開しています。
■日本経団連 企業の社会的責任 (CSR)
・2005.09.26 日本経団連 CSRインフォメーション第5号
・・ISOにおけるSRガイダンス文書作成の動きについて
・・・DS原案と日本産業界修正DS案の比較(和文)
ISO案では、すべての組織に関連する主要項目/イシューとして
・法律に関するイシュー
・人権に関するイシュー(労働者の権利を含む)
・人的資源に関するイシュー
・安全衛生に関するイシュー(従業員及びさらに広範囲で)
・製品/サービスに関するイシュー(例:信頼性、用途適合性、表示の正確さ、個人情報保護、補償)
・環境に関するイシュー
・ステークホルダーに関するイシュー
・汚職防止に関するイシュー
・統治に関するイシュー
をあげていますが、日本産業界の修正DS案に関連する主なコメントとして、
・製品・サービスの例示としてあげられている個人情報の保護は、情報の安全として独立したイシューとして扱うべき。
・”ステークホルダーに関するイシュー”は、他のイシューとは次元が異なることから、独立した章として扱うべき。独立した章として扱うことは、ITG4のエキスパートの間でコンセンサスが得られている。
があげられています。
【参考】
●日本規格協会 社会的責任
・2005.09.22 ISO26000規格仕様書(案) 邦訳版
・2005.07.15 ISO/SR/ITG4(Stakeholder identification, engagement and communication)の現状報告
ところで、マネジメント・システム規格にするかどうか?について、マネジメント・システム規格にしないと決まっていたと思ったら、それ以外のイメージができないのか、ふらふらしていますね。
【参考】
・2005.07.15 ISO/SR/ITG6(適用のあり方/How またはOperationalization)の現状報告
このブログの中の意見は私見であり、所属・関係する組織の意見ではないことをご了承ください。
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