外務省 IC旅券調査研究報告書
こんにちは、丸山満彦です。外務省からIC旅券調査報告書が公開されています。
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外務省は、不法移民や国際的な犯罪組織・テロ等によるわが国旅券の不正使用の防止、偽変造防止技術の強化、出入国手続きの迅速化等々を目的として、旅券に搭載した非接触ICチップにバイオメトリクス情報(わが国では顔画像のみ)を記録した旅券(以下、IC旅券)の平成17年度中の導入を目指し、準備を進めています。
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ということのようです。なお、筑波大学の新保先生が報告書の作成に関わっていますね。おそらくバイオメトリックスに関わる個人情報保護の部分でしょうね。
■外務省
・平成16年度IC旅券調査研究報告書(概要)
1.IC旅券調査研究-IC旅券用IC機能仕様案の作成
2.バイオメトリクス調査研究-顔認証精度を高めるための顔画像撮影時のガイドライン案作成及び経年変動による顔認証精度の把握と旅券の有効期間の妥当性検証
3.セキュリティ調査研究-日本が採用すべきセキュリティ機能・PKIシステムの検討
4.法制度調査研究-IC旅券導入における法制度上の課題等の把握
ICチップのセキュリティ要件は、15408のEAL4+を考えているようですね。
顔の写真についても「撮影ガイドラインに関する調査研究」がSC 17国内委員会で検討したことにもふれられていますね。なお、SC 17の該当ページはココ。現物はみれません。
顔情報が経年経過とともに変化することも検討していますね。6年前の顔のほうが、今よりも老けているように見えます(あっ、これは論点ではないですね・・・)
本当の報告書がみたいですね。
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