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2005.07.30

カネボウ粉飾決算事件 監査法人に家宅捜査

 こんにちは、丸山満彦です。カネボウの粉飾決算事件で、適正意見を付した監査法人に東京地検特捜部の家宅捜査が入ったようです。

 
 落合先生のブログにごもっともな意見が書かれています。

■弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」
[刑事事件]<カネボウ粉飾>企業監査は、なぜ有効に機能しなかったのか 21:51

 現在、金融庁企業会計審議会監査部会より監査基準の改定案が出されていますが・・・(新旧対比表)現在の監査基準は以下のとおりです。監査基準は法律ではないですが、すべての監査人がこの基準に準拠することが強制されており、監査報告書にも監査基準に準拠して監査したことが書かれています。


 監査基準についてもっと知りたい方はでGoogleなどで「監査基準」で検索してください。

=====
監査基準

<抜粋>
監 査 基 準
第一 監査の目的
 財務諸表の監査の目的は、経営者の作成した財務諸表が、一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、企業の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況をすべての重要な点において適正に表示しているかどうかについて、監査人が自ら入手した監査証拠に基づいて判断した結果を意見として表明することにある。
 財務諸表の表示が適正である旨の監査人の意見は、財務諸表には、全体として重要な虚偽の表示がないということについて、合理的な保証を得たとの監査人の判断を含んでいる。

第二 一般基準
(略)
3 監査人は、職業的専門家としての正当な注意を払い、懐疑心を保持して監査を行わなければならない。
4 監査人は、財務諸表の利用者に対する不正な報告あるいは資産の流用の隠蔽を目的とした重要な虚偽の表示が、財務諸表に含まれる可能性を考慮しなければならない。また、違法行為が財務諸表に重要な影響を及ぼす場合があることにも留意しなければならない。
(略)

第三 実施基準
一 基本原則
(略)
4 監査人は、職業的専門家としての懐疑心をもって、不正及び誤謬により財務諸表に重要な虚偽の表示がもたらされる可能性に関して評価を行い、その結果を監査計画に反映し、これに基づき監査を実施しなければならない。
(略)

三 監査の実施
(略)
4 監査人は、監査の実施において不正又は誤謬を発見した場合には、経営者等に報告して適切な対応を求めるとともに、適宜、監査手続を追加して十分かつ適切な監査証拠を入手し、当該不正等が財務諸表に与える影響を評価しなければならない。
(略)

第四 報告基準
一 基本原則
(略)
4 監査人は、重要な監査手続を実施できなかったことにより、自己の意見を形成するに足る合理的な基礎を得られないときは、意見を表明してはならない。
(略)
=====

 
■日経新聞 2005.07.29
(7/29)カネボウ粉飾決事件、帆足元社長ら3人逮捕――監査法人も捜索

■朝日新聞 2005.07.29
カネボウ元社長ら3人を逮捕、粉飾指示の疑い 東京地検

■読売新聞 2005.07.29
カネボウ元社長ら逮捕、会計士複数も聴取

■毎日新聞 yahoo! News 2005.07.29
<カネボウ粉飾>企業監査は、なぜ有効に機能しなかったのか

■産経新聞 2005.07.29
カネボウ元社長ら逮捕 粉飾決算事件で東京地検

■東京新聞 2005.07.30
カネボウ元社長ら逮捕 東京地検

■時事通信 2005.07.29
カネボウ元社長らを逮捕=負債隠し750億円粉飾-証取法違反・東京地検
【写真】 (Yahoo! News) カネボウ・中央青山監査法人の捜索

■共同通信 2005.07.29
元社長ら3人逮捕 カネボウの粉飾決算




このブログの中の意見は私見であり、所属・関係する組織の意見ではないことをご了承ください。

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