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2005.06.05

米国 SEC次期委員長にCox氏を指名でどうなるSOX内部統制監査

 こんにちは、丸山満彦です。このニュース、周りではちょっとした波紋を呼んでいます。エンロン・ワールドコム事件以来改革を進めてきた現在の委員長であるWilliam Donaldson氏が任期満了前の6月30日に辞任し、より企業よりのChristopher Cox氏が次期委員長に指名されたからです。サーベンス・オックスリー法で新たに要求されるようになった内部統制監査の行方はどうなることやら・・・

 
■日経新聞 2005.06.02
米SEC委員長、今月末に退任

■毎日新聞 2005.06.03
米SEC:次期委員長にコックス下院議員 大統領が指名

■The Washington Times 2005.06.03
Bush names Cox to take helm at SEC

■The New York Tiems 2005.06.03
Bush S.E.C. Pick Is Seen as Friend to Corporations

■CNN 2005.06.02
Rep. Cox nominated as SEC chief

■CBS 2005.06.02
Bush Taps Rep. Cox For SEC Post

■CBN 2005.06.03
Rep. Cox is Bush's Choice to Head SEC

■BBC 2005.06.02
Bush names Cox as new SEC chief

 海外の記事のほうが圧倒的に情報量が多いですね。SOX法に基づく内部統制監査は、経営者不正の防止にはあまり効果が無い割りに、その導入コストが非常に大きいということで、企業側のみならず、マーケットサイドからも批判があるようですね。

 日本でも、金融庁が内部統制監査の導入に向けて企業会計審議会 内部統制部会で検討を重ねているようですが、日本で制度導入が決まった時に、米国で制度廃止・縮小ということにならないようにしなければなりませんね。

■金融庁 企業会計審議会 内部統制部会
議事録・資料

■金融庁 2005.05.11
伊藤金融担当大臣とドナルドソン米国証券取引委員会(SEC)委員長が会談


 米国のまねをするのではなく、国際的協調の視点、日本の事情等を考えて本当に必要な制度とは何か を考えることが重要ですね。

 ちなみに、Christopher Cox氏は、
"He is currently chairman of the House Homeland Security Committee "
ですね。




このブログの中の意見は私見であり、所属・関係する組織の意見ではないことをご了承ください。

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