「サイバーテロリズム」という言葉の乱用を批判
こんにちは、丸山満彦です。CENT Japanに「セキュリティの権威、「サイバーテロリズム」という言葉の乱用を批判」という記事がありました。私も賛成です。
■CENT Japan 2005.04.28
・セキュリティの権威、「サイバーテロリズム」という言葉の乱用を批判
その原文
■ZDnet 2005.04.27
・Security guru slams misuse of 'cyberterrorism'
terrorと言う用語の持つ意味がどのようなものかということになるかと思います。人の生死に関わる恐怖という意味では、サイバー攻撃がきっかけで人が死亡することは、他のテロの手法と比べると非常に可能性が低いと思う(0とは言いませんが・・・)ので、サイバーテロといわれてもピンときません。他の手法によるテロ攻撃の効果を高めるための利用としては効果があるかもしれませんが・・・
情報セキュリティ基本問題委員会の第二次提言でもサイバーテロに言及されていますが、サイバーテロそのものではなく、重要インフラの大規模障害がインターネット及びその上で動くシステムの脆弱性(自然災害も含む)によりひき起こることを想定して行動することの重要性に力点が置かれていると思っています。
便利で安価だと言う理由で、インターネット及びその上で動くシステムに依存しすぎる社会をつくらないようにすることも視野に入れるべきじゃないかなぁ・・・
【参考】
セキュリティの権威として紹介されている、Bruce Schneier氏の
・home page
・blog
このブログの中の意見は私見であり、所属・関係する組織の意見ではないことをご了承ください。
Comments