サイバー犯罪といえば詐欺
こんにちは、丸山満彦です。2005.02.24のブログで、サイバー犯罪といえば児童ポルノと題して、2004年度上半期は児童ポルノがサイバー犯罪で堂々一位といいましたが・・・・
2005.02.25に警察庁より、2004年度のサイバー犯罪についてのまとめが公表されました。
■警察庁 平成16年中のサイバー犯罪の検挙及び相談受理状況等について(PDF)(2005.02.25)
【検挙件数】
結局、検挙件数の一位は詐欺でした。しかし、毎年サイバー犯罪の検挙件数が増加しているのは、検挙率が上がっているのか、犯罪件数が増加しているのかわかりませんが、いやな感じですね。
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サイバー犯罪の検挙件数は2,081件で、前年と比べ約13%増加。
平成12年と比べ2倍以上の増加。
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ですからね・・・
【相談件数】
ぐーんと増えていますね・・・
2003年度は約42,000件、2004年度は約71,000件。
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前年に比べ約1.7倍に増加。
平成12年と比べ6倍以上に急増。
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これらのサイバー犯罪が、リアル犯罪と比較してどうなんだろう・・・
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Comments
児童ポルノがなくなると、話題がなくなって、奥村弁護士は寂しくなります。
Posted by: 奥村(大阪弁護士会) | 2005.03.04 22:51
奥村先生、コメントありがとうございます。大丈夫です。しかし、児童ポルノはサイバーというより、もっと生身っぽい感じがするんでするのですが・・・
Posted by: 丸山満彦 | 2005.03.06 12:53
サイバー犯罪の面と福祉犯の面の両面があります。児童ポルノ犯人にとっては、ネットが有力なツールになっています。
実務的には「サイバー」の面が強調されて、かつ、見た目の「わいせつ図画」との類似性から「わいせつ図画」と混同されて、被害者の存在を忘れているような感じです。
Posted by: 奥村(大阪弁護士会) | 2005.03.07 09:33