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2005.02.18

経済産業省 「企業行動の開示・評価に関する研究会」の設置について

 こんにちは、丸山満彦です。経済産業省が「企業行動の開示・評価に関する研究会」を設置したようですね。

 
■経済産業省発表資料
http://www.meti.go.jp/press/20050217001/20050217001.html

設置の主旨は
======
相次ぐ企業不祥事に対応するため、欧米の最新の考え方や枠組み等を参考にして、我が国産業実態に即したリスクマネージメント及び内部統制の枠組み、さらにはその評価の枠組みを検討することとし、研究会を設置しました
======
のようです。

不祥事には2つありますね。
経営者が起こす不祥事
担当者が起こす不祥事
この2つは明らかに違う話ですね。

経営者が起こす不祥事の背景には、
いかに優秀かつ誠実な経営者を取締役会が選ぶのかという問題と
・誠実な経営者がいつまでも誠実でありつづけるようにいかに監視するのかという問題
の2つがありますね。

欧米の考え方を学ぶのもよいのですが、中国の古典からも学ぶことが多いと思います。

帝王学「貞観政要」の読み方
山本七平
日経ビジネス文庫
ISBN4-532-19045-2
が非常に参考になると思います。

 最近中国の古典を読んでいるのですが、制度面、精神面も含め中国古典は非常に参考になります。歴史の長さを感じさせます。とくに精神的な面は中国の古典のほうが欧米のマネジメント論よりも成熟していますね。欧米のマネジメント論は制度設計を考える上では参考になります。論理的に分析・構築するのは欧米的文化圏の人のほうが得意なのかもしれませんね。

何度も繰り返しますが、制度は形骸ですから制度だけではよくありませんね。魂がないと・・・

そういうことで、どこまで「貞観政要」に迫れるか・・・・・期待することにしましょう。

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Comments

やっぱり今年の流行語は、「内部統制とITフレームワーク」だっていったでしょ。

このシンポ、いつどこでやります。夏の軽井沢なんかいいな。

Posted by: Mr.I*T | 2005.02.19 12:01

Mr.T*Tさん。コメントありがとうございます。それでは、夏の軽井沢(テニス付)で、「内部統制とITフレームワークシンポジウム ~企業の不正を防ぐために~」でも開催しましょうか。

Posted by: 丸山満彦 | 2005.02.19 16:27

賛成。
主催は、どこ?トーマツあたりが企画して、マスコミを抱き込んで、なんていったら、結構集まるんじゃないですか。

会社法の改正も一緒にやるとタイムリーですね。

うーん、まるでイベント屋だ。

Posted by: Mr.I*T | 2005.02.20 13:02

丸山さん

上海の谷口直之です。

経済産業省が「相次ぐ企業不祥事に対応するため、(略)、我が国産業実態に即したリスクマネージメント及び内部統制の枠組み、さらにはその評価の枠組みを検討」【*1】するためにこのような研究会を設置するのは、とても有意義なことだとは思いますが、さて、各企業においてこの問題を考えるのは一体誰?と思います。

内部統制にしてもITフレームワークにしても単なる枠組みの話ですから、どのような企業不祥事、あるいは、どのようなリスクをマネジメントするのか、もっと言うと、どのような事業をどのように進めるから、どのような不祥事やリスクが起こる可能性が出てくるのか、を考える必要がありますので、それぞれ誰が考えるべき?ということを考えないといけませんね。単純に業務とリスクが1対1あるいは1対Nで結びついているわけでなく、N対Nになるでしょうから、余計に誰が考えるのか、組織の中にどのように組み込んでいくのかをきっちり議論し整理して取り組まないと、ぐちゃぐちゃになっちゃう気がします。

経営者が考えるべき、と言うてしまうとそれまでなのですが、経営者が考えるにしても、それぞれの業務や活動においてその手足となる実行部隊は既存の会社組織の中で誰なのか?新しい組織を作るべきなのか?さらには、その人(組織)にはどのような役割と責任を与えるべきなのか?という話になるので、ここを整理していかないといけませんね。

ここを経営者の方がよく整理して(あるいは助言すべき人間(法律の専門家やコンサルタント?)が経営者の方にきちんと助言して)話を進めないと、各領域のコンサルタントの方々がそれぞれの領域のみカバーするプロジェクトチームを林立させてしまい、結局ワケノワカラナイ状況になってしまうということになりますね。

中国においても、中国におけるリスクマネジメントって誰が考えるのか、親会社経営者と現地会社経営者の役割と責任を明確にできていないところって結構見かける気がします。例えば親会社は親会社で「いやぁ、中国は難しい問題が多いみたいで、何から手をつけたら良いのか、、、」と腰が引けていて、現地会社は現地会社で、とにかく忙しく予算がないところで、なかなか考えている暇がない!というパターンですかね。また、中国人管理者あるいは従業員と日本人管理者の役割と責任が明確でないところも多いですね。ま、この辺りを書き始めると長くなるので止めておきますが。(既に長いし。)


ちなみに丸山さん、Mr.T*T さんじゃなくて、Mr.I*T さんですよ。

【*1】経済産業省発表資料(http://www.meti.go.jp/press/20050217001/20050217001.html)より

Posted by: 谷口直之 | 2005.02.20 14:28

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