« IEが表示する「信頼する会社」とは・・・ | Main | デジタルフォレンジック研究会 講演レジュメ公開 »

2005.01.21

個人情報保護法 頭の体操8

 こんにちは、丸山満彦です。開示手数料について、いろいろと悩んでいるところが多いと思ます。以前、開示手数料の相場感を調べましたが・・・昨日の日経産業新聞では3000円を考えている企業もあるとか・・・

 
 当社の社長は、コンサルタントの方から「開示請求手数料が安いと開示請求がたくさんきて大変ですよ」と言われ、開示請求手数料は3000円にするといっています。

(1)開示請求手数料の3000円は妥当でしょうか?
1. 人件費も含んだ実費相当額は3000円でも安いので妥当。
2. 実費相当額には、人件費を含まないと解釈されるので、高いような気がする。

(2)この開示請求手数料は開示請求1回につき3000円とすべきなのでしょうか?それとも、保有個人データ1件につき3000円とすべきでしょうか?
1. 手間は1件でも100件でもそんなに変わらないので開示請求1回につき3000円
2. 実費相当は1件と100件ではかなり変わるので1件につき3000円

(3)従業員の人から開示請求された場合も、開示請求手数料はとるべきでしょうか?
1. 従業員であっても、顧客であっても手間は変わらないので、同一にしなければならない。
2. 従業員から3000円もとるのはおかしいので、従業員については無料にしてもよい。

さて、コンサルタントはなんて応えてくれるのだろうか?


このブログの中の意見は私見であり、所属する組織の意見ではないことをご了承ください。

|

« IEが表示する「信頼する会社」とは・・・ | Main | デジタルフォレンジック研究会 講演レジュメ公開 »

Comments

丸山様

はじめまして。山内真一と申します。
いつも拝見させていただいています。

僕の事業所は、開示請求1回につき、郵送費(700円前後)+紙代で800円としています。人件費は実費でないと判断しています。

(1)は、開示請求手数料について法律では「実費を勘案して合理的であると認められる範囲において・・・」となっています。この場合の3,000円という金額の決め方が開示請求ができるだけ来ないようにする金額として決められているように見えますので、意図的に本人に過重な負担を課しているとも判断し、金額が妥当かどうかという議論にないように思いました。まずは開示請求処理をどう行うかを決めてからだと思います。

(2)は、金額はともかくとして、開示請求1回につきでも、保有個人データ1件につきでも良いと思います。

(3)は、雇用管理情報だと思いますので、厚生労働省告示第二百五十九号の九を見ますと、望ましいという表現ですが、これにならって事前に労働組合等と話し合って理解を得ておいたほうが良いかと思います。顧客さんと同じにするか、無料かについてはどちらでも良いと思います。

と、僕なら回答します。

当方ホームページ制作を主たる業務にしているため、ポリシーってやつを書いて載っけといて。ひな形あるでしょ?といわれやすい環境です。断る+理解を得て、中身のないプライバシーポリシーを世の中に出さないのも務めかと感じているところです。

Posted by: 山内真一 | 2005.01.24 at 12:16

山内様、コメントありがとうございます。山内さんがご指摘の通り、「開示請求ができるだけ来ないようにする」というのは、顧客満足度とは程遠いし、法的にもちょっと問題のような気がしますね。

 (3)については、同じ内容の請求について事業者が一方的にAさんには3000円、Bさんには無料と差別的な対応をしてもよいのかが論点ですね。

 具体的な対策については、まず、個々の事業者が自らの事業の中で(短期的利益と長期的な利益のバランスをどのようにとるのかを含めて)、経営判断をすることが重要ですね。
 それから、弁護士の方に法的な面から最終チェックしてもらうのが、一番よいと思っています。

 最後に弁護士の方にチェックしてもらう意義は、個人情報保護法の問題だけでなく、様々な法的な側面からのリスクを切り出した上で、世間相場観も加味して、最適解を弁護士は提案してくれるはずだからです。法律の専門家ですから・・・

Posted by: 丸山満彦 | 2005.01.24 at 20:27

丸山様
こんにちは。山内です。
(3)についてはその論点を考えていませんでした。ありがとうございました。
また弁護士さんのチェックについてもありがとうございました。久々に弁護士さんのところへ行ってこようと思います。
まだまだ頭の中が「ときどきの事情」が中心になってしまいがちな傾向があるようです。法律を中心においておくことを忘れるとよろしくない判断をしてしまうものなのだと思いました。

Posted by: 山内真一 | 2005.01.25 at 11:47

山内さん、コメントありがとうございます。個人情報保護法は、法律の条文に抽象的な部分もあり、おっかなびっくり対応をしていくところがあるかもしれませんね。しかし、制度主旨を考え、誠実に条文を読み込んで自ら考え、専門家の意見を聞きながら対応し、ある結論にいたった経緯を説明できるようにしておくことが重要だと私は思っています。
これからも、よろしくお願いします。

Posted by: 丸山満彦 | 2005.01.25 at 20:10

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/64462/2646245

Listed below are links to weblogs that reference 個人情報保護法 頭の体操8:

« IEが表示する「信頼する会社」とは・・・ | Main | デジタルフォレンジック研究会 講演レジュメ公開 »