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2005.01.19

住民基本台帳カード不正取得後絶たず

 こんにちは、丸山満彦です。今日の日経新聞に住民基本台帳カードの不正取得が後を絶たないという話がでていますね。

 
 住民基本台帳カードは自治体が発行するカードで、
1:本人確認が適切に行われ、
2:偽造が行われていない
という前提の元で、写真付きの住民基本台帳カードは本人確認の有力な書類の1つとなっています。
総務省のページでも、「公的な身分証明書として使えます 」と言ってしまっていますしね・・・)
私の1月7日のブログ「個人情報保護法 本人確認書類」の中で紹介している、本人確認資料にも住民基本台帳カードが含まれています(例えば、行政機関個人情報保護法)。

 総務省は自治体向けの交付マニュアルを改訂(照会書による交付でも窓口で保険証などの提示を求めるようになった)しているようですが、まだまだ、窓口担当者の認識が甘いのでしょうね。自治体は約3000ありますからね。全てが全てレベルを高く維持するのは難しいのかもしれませんね。
 
 不正取得がその後の犯罪につながっているということを考えると、本人確認の元になるような書類の発行は、もう少し厳密に行わなければならないのでしょうね。

=== 参考 総務省HP ===
http://www.soumu.go.jp/c-gyousei/daityo/juki_card.html

住民基本台帳カードの交付申請などの手続

申請手続
・住民基本台帳カードは、ご希望の方に対して、お住まいの市区町村から交付されます。
・お住まいの市区町村の窓口に申請ください。その日に交付できる市区町村と後日交付する市区町村があります。
・氏名が記載されたタイプ(様式第1)又は氏名・住所・生年月日・性別が記載され、写真が貼られたタイプ(様式第2)のいずれかを選んでいただきます。

必要なもの
・ 住民基本台帳カード交付申請書(市区町村の窓口に備えています。)
・ 写真(写真付き住民基本台帳カードを希望される方に限ります。窓口で撮影を行う市区町村もあります。)
 上半身、無帽、正面、無背景で6ヶ月以内に撮影した縦45mm×横35mmの大きさのもの。市区町村によっては、大きさが異なる場合があります。
・ 運転免許証、パスポートなどの官公署が発行した写真付きの証明書(ご持参いただけない場合は、郵便による本人照会を行い、照会書及び市町村長が適当と認める書類を再度窓口にお持ちいただきます。)
・ 市区町村が条例で定める手数料
( ・市区町村によっては、印鑑)

留意事項
・ 交付の際に4桁の暗証番号を設定していただきます。生年月日など他人に分かりやすい数字は避けましょう。
・ 有効期限は10年間ですが、他の市区町村に転出した場合には無効になり、交付した市区町村に返納していただきます。
・ 市区町村内の転居などの際は、表面に記載された住所などを修正しますので、住民基本台帳カードをご持参いただき市区町村の窓口にお届けください。
・ 住民基本台帳カードを紛失した場合は、直ちに市区町村にお届けください。

詳しくは、お住まいの市区町村にお問い合わせください。

===以上引用おわり===


このブログの中の意見は私見であり、所属する組織の意見ではないことをご了承ください。

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Comments

丸山 様

こんにちは♪

私も今朝この記事を読みました。

技術的手段それ自体がどんなに精巧に暗号化されていても無意味だという一般原則にとっての典型的な事例の一つだと思います。

同じことは,RFIDタグを用いたトレーサビリティでも言えると思います。つまり,最初に入力される原産地データ等がそもそも虚偽内容である場合には,そのようなデータを記録したタグなど全く無意味です。

同じようなことは著作権保護技術にもあることであり,現実に,私は,複数の音楽レコードの著作権情報の中に虚偽または誤ったものが含まれているという事実を既に発見しております。

そして,最初に入力する場面での正確性や確実性を担保する方法とりわけ入力者の誠実性を確保する方法は,現時点では,世界中どの国でも確立されていないどころか発見さえされておりません。

ですから,技術の高度さに惑わされることなく,ものごとの本質を見極めた検討と議論がなされるべきなんだと思います。

Posted by: 夏井高人 | 2005.01.19 at 15:05

夏井先生、コメントありがとうございます。

会計監査の場合は、情報システムの中で正しく処理されていることを確認するよりもむしろ、多くの時間を、入力されている取引が本当に実在している取引であることを根気よく調べます。売上げのかさ上げをするために取引を仮装して架空売上を計上する場合もあるので、その取引をする意図とか、必要性とか、そういうところまでさかのぼって検証しますね。最初のデータが誤っていたらその後で何をしても意味がありません。本人確認も同じです。本人確認をいかに正確に行うのか?それができてから、初めてネットワーク上の成りすましを気にしたらよいと思います。デジタルな本人確認は少数の協力な本人確認手段で本人を確認しようとしますが、実社会では、実に多様であいまいな情報を元に本人を確認していますね。そういう実社会で行われているような本人確認手法というのをデジタル上でも実現できるような技術開発ってあってもよいような気がしますね。

Posted by: 丸山満彦 | 2005.01.20 at 01:11

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