NHK COSOを導入
こんにちは、丸山満彦です。NHKが不正を受けてCOSOを導入するという話ですが、・・・
NHKに限った話をしようとしているわけではありません。個人的にはCOSOは内部統制のフレームワークですから、形骸だと思っています。不正を防止するための仕組みの一部として有用であることには間違いありませんが、COSOを導入したからといって不正がなくなるわけでないのではないでしょうか。
仕事柄、不正があった企業を多く見てきていますが、結局、経営者の資質に行き着きます(経営者の資質はCOSOでいう統制環境にあたります)。
内部統制は経営者に依存する。経営者は内部統制を無視することも無効にすることもできるというのは、公認会計士2次試験の受験生でも知っていることです。
COSOを導入するかどうかだけでなく、経営者の資質を見ることが重要です。
・経営者は誠実ですか?
・経営者は改革に本気で取り組もうとしていますか?
・過去の問題についても目をつむろうとしていませんか?
・昔お世話になって人をかばうことなく、社会正義を貫く人ですか?
・社内の良いことも、悪いこともちゃんと説明する人ですか?
会社が変わっていくのには経験則(理論的な根拠はないのですが・・・)からいうと3年はかかりますね。昔から石の上にも3年といいますが、そんな感じです。
このブログの中の意見は私見であり、所属する組織の意見ではないことをご了承ください。
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