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2004.12.12

ユビキタス時代はキレる時代?

 皆さん、こんにちは。トーマツの丸山です。朝日が気持ちよかったので7時には起きましたけど。さて、NHK講座の「人間性の進化史」を読みました。私の言語能力の衰えは前から気になっていますが・・・。ITネットワーク化(著者はそれを象徴的に携帯メールを取り上げて論を進めています)社会が言語能力(コミュニケーション能力)の衰えをもたらし、キレる人を増やしているのだと・・・

 
 簡単にいうと理屈はこうだ。

 ITネットワーク化社会ではビジュアル情報が増え、視覚による情報処理が増え、言語による情報処理が減っている。脳が情報処理をする時に2つのメモリーからの情報を使う。短期メモリーと長期メモリーである。電話帳から電話番号を書き写すときには短期メモリーが使われる。ベートーベン第9のフレーズが思い出せるというのは長期メモリーにあるからだそうだ。コンピュータに例えれば、短期メモリーはメモリー、長期メモリーはハードディスクといったところか。

 さて、視覚情報の多くは短期メモリーに蓄えられるそうだ。景色を覚えてそれを絵にすることができない(そういう人が前にテレビに出ていたが、一般的には無理だろう)。一方、「五重塔が右側にあって・・・」というように言語情報にすればそれは覚えておくことができる。それは長期メモリーに入れておくことができるからだそうだ。

 ITネットワーク化社会では、携帯メール(ヘタ文字、顔文字)に代表されるように、イメージ(記号)によるコミュニケーションが、言語によるコミュニケーションに比べ増えてきている。イメージ(記号)による情報は短期メモリーにあり、すぐに消えていくため、その瞬間に脳は処理しなければならない。瞬間的な判断は鍛えられることになる。長期メモリーは使われなくなる。長期メモリーからの情報はいつでも引き出せることができる。従って、時間を置いて考え直すことができる。しかし、言語を使った長期メモリーの情報を利用した判断の場面はどんどん減っていく。

 脳の機能は使わなければ退化する。使うことにより鍛えられる。短期メモリーに入った情報だけで判断し、長期メモリーに入った情報によるブレーキが利かない状態。それをキレるというのかもしれない。

 遅刻したら生徒の場合を考える

・先生に注意された=>むかついた=>殴った

なのであろう。
・先生に注意された=>むかついた=>でも、遅刻した自分に非がある=>謝った

であろう。

 ユビキタス時代になり、言語を使ったコミュニケーションが減り、多くの人がキレる時代になるのは困りますね。政府が進めるe-Japan構想だけど、e-Japan構想の影というか、そういうところにも配慮しないと・・・。振り返った時にあの祭りはなんだったのかと・・・。

 思い出した・・・キレるといえば、養老孟司さんの「バカの壁」にもあったような気がします。確か、「ああすれば、こうなる」という話だったかなぁ・・・。もう一度読み直してみよう。しまった・・・本は会社だ・・・。

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