インターネットガバナンスって何だ
皆さん、こんにちは。トーマツの丸山です。ちょっと、今回は趣向を突然変えて、インターネットガバナンスについてです。国連からプレスが出ていますし(英語ですみません)、総務省でもインターネットガバナンスに関する連絡会で検討しているし、インターネットガバナンス・タスクフォース(IGTF)も立ち上がって、検討をしていますね。この問題、技術論ではないですね。きっと・・・・なんだろう・・・
で、思ったんですが、もちろん政治の問題ですが、その際に考えるポイントを自分なりに整理してみました。
1)米国と国連の問題
2)南北問題(先進国と発展途上国)の問題
3)安全保障の問題
4)経済でいうところの「公共財」としての問題
があるのだと思うんです。2003年12月の世界情報社会サミット(WSIS)では、インターネットガバナンスを誰が担うべきかについて、ICANN>(Internet Corporation For Assigned Names and Numbers)ITU(International Telecommunication Union)等政府間機関が担うことが望ましいとする主張が鋭く対立しましました。この会議、ドメイン名管理機関であるICANNのあり方が大きく取り上げられているけど、もっというと、国連、政府がどの程度、インターネットの管理に関与するべきかという問題だと思います。
これから議論が深められていくと思うんですが、情報セキュリティとかインターネットという問題について、何か今かけている要素があるとすれば、1)~4)のうちの4)「公共財」としてのインターネットという問題かなぁ・・・
3)については、経済産業省の情報セキュリティ総合戦略や、内閣官房の情報セキュリティ基本問題委員会の第一次提言に含まれていますが、公共財としてのインターネットって何?という議論はまだ行われていません。オペレーティングシステムを誰が開発すべきか?政府が補助金をだすべきか、民間事業者に任せるべきか?という問題も同じような切り口が必要ですね。。。
公共財としてのインターネット、経済学的視点によるアプローチというのも、必要かなぁ・・・
ご意見があれば下さい。
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